根管治療~ラバーダム防湿のご紹介~

神経が細菌に感染してしまった歯を抜歯せず残すためには、感染した神経を取り除き、神経の入っている管を綺麗に清掃・消毒した上でピッタリと合った被せもので歯の補強と細菌の侵入を防止し、病気の発症を予防する必要があります。

この一連の治療を、根管治療といいます。

 

今日は、その中の一つをご紹介します。

 

☆再感染・再治療を回避するための「ラバーダム防湿」☆

 

ラバーダム防湿は、根管治療を成功させるためには必須のものであり、かつ、実施している医院さんが少ないのが現状です。

 ラバーダム防湿とは、治療する歯以外を薄いゴム製シートで覆いかぶせて口腔内の唾液や細菌による治療部位への感染を防止する道具です。ラバーダムを使用することで、様々な口腔内細菌が根管に侵入するのを防ぎ、無菌的な処置を行うことが可能になります。逆を言えば、ラバーダム防湿を行わないで行う根管治療は細菌感染の可能性が高まり、再治療の原因ともなります。

根管治療でラバーダム防湿を行うことは欧米では必須の処置となりますが、日本で実施している医院は全国でも数%しかないと言われています。